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グラデーション・ペーパー

撮影の現場でグラデーションという言葉を使う場合、映像構成要素の一つとして、グラフィックデザインの世界で頻繁に使用される用語を用い、代用表現する事があります。これは、異なった色への移り変わりを濃淡によって滑らかに変化していく状態を指すのですが、撮影に用いる背景紙の名称として用いる場合は、有る色を持った紙が同紙のなかで徐々に色濃度が薄れ、やがて白に変化していく物を指しています。商品写真を撮影する場合の多くは、出来る限り短時間に趣のあるライティングを実施し、素人写真のそれとの差別化を図ろうとする場合が多いのですが、この用紙を使うことによって、別段なんら手を施さなくとも、被写体の背景部分に綺麗な明暗差を持たせることができ、簡易商品撮影の定番として人気の高いツールとして広く知られています。ヨドバシやビッグカメラなどの量販店、その他さまざまなネットショップでやや高価(サイズによりますが、1.000~1.0000円位)ではありますがが簡単に入手できます。また、フォトショップなどの画像処理ソフトを使って、自作のものを作成する方法も一般によく言われてはいますが、プリンターの使用可能な用紙サイズの制限をクリアするには、それ相応の設備投資が必要となり、これについてはあまり現実的な方法とは言えません。次にこれを使う場合の注意点を挙げてみました。

◇背景に色をもった紙を使用する場合、その紙の色自体が発光してバック・カラーライトとなって機能し、商品の持つ色特性を阻害することがあります。そのような場合は、被写体となるアイテム色を考えて、同系色を使用したり、無彩色を使うなどの配慮が必要です。

◇主要となる被写体と背景の距離関係からファインダーに収まりきらない背景部分が発生しない様、焦点距離を選んで撮影すること。

◇汚れやすい素材であるため、セットを組む前の段階で被写体の点検を充分に行うこと。


さまざまな色やサイズが用意されているグラデーション・ペーパー。左六色はカラータイプ、左は無色彩度で、主要被写体の持つ色を考慮にいれて選択する。

 

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