インプレッション
商品写真撮影でのディスプレイは、消費者にとって最も購買意欲をそそられる部分がどこにあるのかを把握した上で、作業が進められて行くのですが、それは必ずしもワンサイドからのみに焦点を絞るのではなく、外見の美しさ、効能、使いやすさ等、長所をあらゆる側面から魅力的に効率良く写し出す事が要用であるとされます。特に化粧品の場合、見た目の印象だけで流通の波に乗るのは難しく内容の充実度は欠かせないポイントと言えます。しかし、一枚の写真で一挙に美点を網羅しようとすると結局すべての描写に物足りなさが生じる結果に終わってしまいがちです。今回の撮影ではオーガンジーの中に被写体を泳がせるように置くことでコンパクトで携帯に便利な機能性や、ファッショナブルなすりガラスの質感を強調しました。ミニチュア感覚とコスメ独特の高級感はこの商品に於いては切り離せない要素であり、まずビジュアル面での表現を完成させる必要があります。表面的なクオリティーを細密に印象付けることで、自ずと中身の品質も想像する事ができ、合理的な方法と言えるでしょう。中身に関しては、あくまでイメージではなく品質を忠実に再現する写真の掲載がその広告のクオリティーを決定するのではないでしょうか。


