シャープネス : ハサミ
下記掲載の画像のテーマとなったのは、メタルの質感や刃先のシャープネスの表現でした。鏡面仕上げの金属の質感は、輝度値の相対的な関係によって成立し、その両極値は一様ではなく、比較的狭い範囲でフラットに描写することによって、上品な貴金属品として描くケースと、今回採用した作品の様に「潰しの黒」と「飛びの白」を明確なコントラストのもとに画像とした後、刃先の切れ味を実感させるシャープネスと関連づけて、全体のバランスを整えるケースなど様々です。しかし、基本的なコマーシャルフォトスタジオとしてのセオリーは、鏡面は周囲にある物、例えば家具や調度品などと言った物を写し込む物であり、それを具体的に写真とすることによって、その存在を伝える事が出来る。であれば何かを写しこむ必要があり、それがライティングの光その物や黒のケント紙で有ったりするのが通例である。そしてさらにそれらにグラデーションファクターを加えることによって論理づけ、立体描写として相応しい画像とするのが一般的な金属の撮影方法と言える。フォトスタジオとして最もスキルを問われる被写体として挙げられるアイテムと言える。


