我々の生活は多種多様な光のもとに成立した映像に影響を受け、その空間のなかで立体が立体として存在している。例えば昼間の街を歩く行為は太陽光が前提であり、様々な風景が外界として写しだされ行動そのものを司る。また、室内に於いてもバスルームやリビングも特定の色温度のもとにその空間が成立している。このサイトのテーマであるスティルライフの撮影の殆どはその生活の中で使用される何かにスポットを当て、その描写に至ることを指すのだが、それにもかかわらず、いがいと軽視されるのが光の性質や特徴などの光源そのものの要因である。光源がなければ立体は映像に変換できない。例えばこの点だけにスポットを当て、コンセプトを組むだけでも、作風の統一化が図れそれ自体がテーマとなることもあるくらいである。映像表現がデジタル化された現在、色に対する様々な概念が生まれ、その認識が日進月歩で革新されている。今、光源に対する哲学は斬新な映像を創造する上でもっとも求められる学問であり、今後もその傾向は加速されると予測できるはずだ。光源と立体の関係はデジタル画像の永遠のテーマとして残り続けるだろう。
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